芳賀赤十字病院は地域医療支援病院・地域周産期母子医療センター・災害拠点病院・DMAT指定病院・地域がん診療病院・臨床研修指定病院に指定されています。

診療案内

産婦人科

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産婦人科案内

 産婦人科は現在、常勤医師8名、病棟・外来スタッフ(助産師、看護師、看護助手、事務)を中心に、小児科、麻酔科、手術室をはじめ、院内の各部署と連携しながら診療しています。

 とくにハイリスク妊娠の受け入れ病院としての重要な役割を担っており、芳賀地区のみならず栃木県内外から多数の母体搬送および緊急母体紹介(2023年は25件)を受け入れています。合併症妊娠や胎児発育に問題があるような場合には、あらかじめ小児科医への連絡をとり、小児科医師の立ち会い分娩を行っています。24時間小児科医が病院に常勤し、緊急時の立ち会い分娩も可能です。このように、当院産婦人科は、主にハイリスク症例の母体治療や胎児管理を行っていると思っていらっしゃる方も多いかと思いますが、実は、順調に経過している妊産婦さんの妊娠分娩管理も積極的に行っています。

 当院では、妊娠初期から分娩、産褥まで医師、助産師、その他専門のスタッフが心をこめたケアをさせていただきます。妊娠中に実施していますマタニティークラスでは、初めての方も安心できる出産のための懇切丁寧な講習をいたします。ご希望の方には、外来診療中の超音波診断装置の画像をビデオ録画いたしますのでお申し付け下さい。助産師による産後の“おっぱい外来”も好評をいただいております。里帰り分娩も受け付けています。

 私たちスタッフは、常に“安全なお産”を目指すとともに、新しい生命の誕生にめぐり逢う感動をかけがいのないものとし、また、女性が生涯にわたって心身共に健やかでありますようにと、最新鋭の超音波断層診断装置や分娩監視装置などを備えるとともに、日頃より新しい医療技術の導入に積極的に努めています。そして、日夜研鑽を積んだスタッフが、あなたの期待に応えるべく最善の努力を重ね、新しい生命の誕生をお手伝い致します。妊娠・出産をはじめ、からだのさまざまなトラブルなど、どうぞお気軽にご相談下さい。

診療内容

産科

 周産期二次救急病院として、産科・小児科・麻酔科・手術室スタッフが一体となって正常分娩はもちろんハイリスク妊娠の治療も行っています。母子共に安全なお産を目標に努力しています。

外来診療

入院診療

正常分娩は勿論ですが、異常分娩、たとえば、緊急で帝王切開をしなければならない状態にも随時対応できます。
何らかの疾患をもって妊娠した方や、赤ちゃんが小さめなお母さんに対しては、小児科医にあらかじめ連絡を入れ、出産時に立ち会っていただき、万全の対応をしています。
分娩時は、お母さんのご希望にそえるよう夫立会い分娩等にできる限り対応しています。分娩後は、より良い母乳育児を目指し、母と子の絆の育成にもつながるよう母児同室としています。そして産後の母乳育児のためとお母さん方が楽しく召し上がれるよう工夫した産後お祝い食をお出しして、好評を得ています。
生まれた赤ちゃんは必ず小児科医の診察があり成長発達状況を見て行きます。

婦人科腫瘍、婦人科一般

疾患および病状に合わせて、自治医科大学と連携をとっています。

外来診療

病棟診療

婦人科内分泌疾患、不妊症

不妊症、思春期の疾患、更年期障害などに対応しております。
不妊症に対しては綿密な原因検索により不妊原因を突き止め、可能な限り自然に近い形の妊娠成立を目指しております。具体的には自然周期および排卵誘発剤を用いてのタイミング指導までを行っております。精査の結果、体外受精・顕微授精を始めとする生殖補助医療(ART)が必要な場合には、他施設への紹介を致します。妊娠後は当院で経過観察が出来ます(ハイリスク妊婦対応)。不妊に悩む方々の助けとなるように他の施設とも連携しています。
思春期、更年期に悩みをお持ちの方に対しては、特殊外来を作らず通院可能な日に来院して頂き、診療にあたっています。女性の年齢による心と体の変化に配慮して対応します。

診療実績

産科診療実績
内容(単位:件) 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
分娩総数 312 266 270 234 212
 単胎 307 259 262 230 209
 双胎  5   7 8 4 3
帝王切開術 120 106 115 107 100
救急車による緊急母体搬送 25 29 23 26 21
救急車によらない緊急母体搬送 10 19 13 21 4
婦人科診療実績
内容(単位:件) 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
開腹手術 98 95 78 85 78
膣式手術 60 59 59 62 57
腹腔鏡手術 12 18 21 20 22
救急車による婦人科急患搬送件数 24 25 24 16 18
救急車によらない婦人科急患搬送件数 19 21 13 16 17

 

診療スタッフ

渡辺 尚(わたなべ たかし)
役職 副院長兼産婦人科主任部長
専門分野 周産期学、周産期血液学、思春期婦人科学
学会専門医・認定医等
  • 日本産科婦人科学会産婦人科専門医・指導医
  • 日本周産期新生児医学会周産期(母体・胎児)専門医・指導医・代表指導医
  • プログラム責任者講習会修了
  • 母体保護法指定医師
  • 日本思春期学会常務理事・学会誌「思春期学」編集副委員長・性教育認定講師・評議員
  • 栃木県産婦人科医会女性保健部・女性保健委員会委員長
  • 厚生労働省認定臨床研修指導医講習会修了
  • 厚生労働省認定災害時小児周産期リエゾン養成研修修了
  • 日本赤十字社「医療安全管理者養成研修」修了
内田 真一郎(うちだ しんいちろう)
役職 産婦人科副部長
専門分野 産婦人科
学会専門医・認定医等
  • 日本産科婦人科学会産婦人科専門医・指導医
  • 日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医
  • 日本性差医学・医療学会認定医
  • 厚生労働省臨床研修指導医講習会修了
  • 栃木県医師会母体保護法指定医師
桑田 円(くわた まどか)
役職 産婦人科医長
専門分野 産婦人科
学会専門医・認定医等
  • 日本産科婦人科学会産婦人科専門医
  • 日本思春期学会性教育認定講師
  • 日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医
  • 日本女性医学学会女性ヘルスケア研修会修了
  • 栃木県医師会母体保護法指定医師
  • 日本抗加齢医学会専門医
小林 由香子(こばやし ゆかこ)
役職 産婦人科医長
専門分野 産婦人科
学会専門医・認定医等
  • 日本産科婦人科学会専門医・指導医
  • 日本周産期・新生児医学会(母体・胎児)専門医
  • 日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医
  • 栃木県医師会母体保護法指定医師
和田 善光(わだ よしみつ)
役職 産婦人科医長
専門分野専門分野 産婦人科
学会専門医・認定医等
  • 日本産科婦人科学会産婦人科専門医
  • 日本母体救命システム普及協議会ベーシックインストラクター
  • 新生児蘇生法普及事業Aコース
石垣 汐理(いしがき しおり)
役職 産婦人科医員
専門分野専門分野 産婦人科
学会専門医・認定医等
  • 栃木県緩和ケア研修会修了(自治医科大学付属病院主催)
竹川 航平(たけかわ こうへい)
役職 産婦人科医員
専門分野 産婦人科
学会専門医・認定医等
  • 日本産婦人科学会専門医
新井 雄太(あらい ゆうた)
役職 産婦人科医員
専門分野 産婦人科
学会専門医・認定医等
  • 栃木県緩和ケア研修会修了
昇 千穂美(のぼり ちほみ)
役職 産婦人科医員
専門分野 産婦人科、生殖内分泌
学会専門医・認定医等
  • 日本産科婦人科学会産婦人科専門医
古川 真弓(ふるかわ まゆみ)
役職 産婦人科医員
専門分野 準備中
学会専門医・認定医等
  • 準備中

 

産婦人科からのお知らせ

 産婦人科では患者さんを対象に下記の研究を⾏っていることをお知らせします。詳細は、各ページを参照してください。

「日本産婦人科学会婦人科腫瘍委員会 絨毛性疾患地域登録事業及び登録情報に基づく研究」についての研究お知らせ

「妊娠初期流産の外科的治療法および人工妊娠中絶術における、[頚管拡張および掻爬術]と[手動真空吸引法]の安全性と有効性に関する検討」 についての研究のお知らせ

「レルゴリクス(GnRHアンタゴニスト)による子宮内膜症性嚢胞の縮小効果:他薬剤(GnRHアゴニスト、ジエノゲスト、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)との比較」 についての研究のお知らせ